2011年11月2日水曜日

入:解体新書


An Atlas of Anatomy for Artists(Fritz Shcider, Dover Publications)
Drawing the Living Figure(Joseph Sheppard, Dover Publications)

美術解剖図の本。とても売れている、ベタな選択だ。

また、悪いクセが出た。
同じ分野の本を続けざまに買うという。
しかし、この歴史的円高の中、洋書を買わないなんてことができようか?
この2冊、合わせて1500円ほどで買えた。

このような、骨や筋肉の図に横文字の専門用語でコチャコチャ書いててあるのを見ると
杉田玄白にでもなった気持ちがする。
坂本タクマがこれらを読んだところで
微塵も世の中の役に立たないばかりか
本人の役にも立たないと思われるのだが。

読了指数
今回:-2
合計:-53

2011年10月28日金曜日

入:お徳用


強くなる必修手筋250(石田芳夫、日本棋院新書)

 また囲碁だ。囲碁だけで3冊溜まった。
しかしこれ、コンパクトな本の中に250もの手筋が詰め込まれている。
それを古本屋で300円で買った。
1手筋1.2円だ。儲けた。

読了指数
今回:-1
合計:-51

2011年10月22日土曜日

出:文法


人体のデッサン技法
人体のデッサン技法』(Jack Hamm、島田照代・訳、嶋田出版)

 娘が幼稚園で自慢するらしいのだ。
「パパは漫画家だから絵がうまい」と。

そんなパパは、この手の絵画技法書を初めて最後まで読んだ。
読んだだけでなく、真似して描いてもみた。
それはかなりの大仕事だ。
顔から始まって、目、口、鼻・・・と、細かく、詳しく、これでもかと描き方が書いてある。

耳のあたりでいっぺん挫折しそうになる。
全身の骨格図のあたりで目が回り、
手のあたりでは完全に挫折した。
それでも時間をおいてから己を奮い立たせて進むと、
ひざの描き方に丸2ページも割く異常なこだわりに絶叫する。

このような苦難を乗り越えて2年くらいかかって全部読んだ結果、
オレの絵は何も変わっていない。

現時点ではそうかも知れないが
これから変わるんだと思う。
語学でも、文法を知っているのと知らないのとでは、
そのあとの伸びが違う。
この本で人体の文法を身につけたからには、
今後が非常に楽しみである。

文法を身につけたと言っても、
記憶したという意味ではない。
ほとんど記憶はしていないが、
こういう本が手元にあるだけで身につけたと同じことなのだ。
書棚にあるだけでスキルが上がる本、そういうものは確かにある。

読了指数
今回:+1
合計:-50

2011年10月9日日曜日

入:学びの場としてのポーカー


賭けの考え方(イアン・テイラー、マシュー・ヒルガー、フジタカシ・訳、パンローリング)

ポーカーの本ではあるが、ギャンブルや投資全般に役立つ、と評判の書。

 震災後、互いに滅ぼし合うというどぎついゲーム性に若干嫌気がさし、ポーカーから遠ざかっていた。
最近になってようやくそういう気分も薄れてきたところに、この本が送られてきたことで、
もう一度ポーカーを学んでみようという気になってきている。

ポーカー自体で金を儲けようとかいうことではなく、
ひとつの面白いゲームとして、あるいはトレードに役立つ心構えを学ぶ場として
ちょっとやってみよう、という感じだ。

読了指数
今回:-1
合計:-51

2011年9月26日月曜日

入:定石はずれ


石田秀芳のやさしく考える定石(石田秀芳、NHK出版)

積ん読しないための定石は、

「1冊読み終わるまで買わない」

だったはずじゃないか。
この間買った碁の本をまだ読み終わっていないのに。
いかん。いかんぞ。

読了指数
今回:-1
合計:-50

2011年9月11日日曜日

入:もはや老後か


ヨセがやさしくなる淡路語録(淡路修三、NHK出版局)

 また碁の本を買ってしまった。
碁にハマるのは、もうちょっと歳を取ってからと思っていたのだが。

読了指数
今回:-1
合計:-49

2011年9月9日金曜日

出:碁のバッティングセンター


ひと目の手筋―やさしい問題を反復練習 (MYCOM囲碁文庫)
ひと目の手筋―やさしい問題を反復練習』(趙治勲、MYCOM囲碁文庫)

好きな囲碁棋士は誰かと訊かれたら、趙治勲と答えることにしている。
一度も訊かれたことはないが。

この本はすでに2周した。
かなり気持ちいい。

見過ごされがちだが、この手の問題を解く目的のひとつに
「気持ちよくなりたいから」というのがある。
この本には、ほどよい難易度で気持ちよくなれる問題が詰まっている。
問題は、気持ちいい瞬間だけが詰まっているのがいい。
野球の一番気持ちいところをやりに行く
バッティングセンターのようなものだ。

囲碁の場合、一番気持ちいいのは石を取ったときだ。
子供達の碁を見ているとよくわかる。
ポン抜いた瞬間、彼らの脳には、
買い持ちしている株が急上昇したときに我々の脳に出るのと
同じ物質が出ている。

死にそうな石が活きたときもなかなかの快感だ。
わざと攻められそうなところに打ち込んでいくのも
その快感を得るためなんじゃないか。
人によってはそっちの快感のほうが石を取る快感よりも大きい
のかも知れない。
趙治勲がまさにそのタイプだと思われる。

詰碁は死活という囲碁の根源的な喜びを扱うものだが、
手筋問題の場合、さらに
「自分の石が生還した結果として敵の石が死ぬ」という
二重の快感が含まれるものがある。

やり出すと止まらないのだった。

読了指数
今回:+1
合計:-48

2011年8月30日火曜日

入:解く快感


ひと目の手筋―やさしい問題を反復練習(趙治勲、MYCOM囲碁文庫)

オレは思うのだ。
碁を知らない人は、人生を少し損していると。
そしてまた思うのだ。
碁に取り憑かれた人も、人生を少し損していると。

読了指数
今回:-1
合計:-49

2011年8月20日土曜日

出:ひと目で殺す


ひと目の詰碁―やさしい問題を反復練習 (MYCOM囲碁文庫)
ひと目の詰碁―やさしい問題を反復練習(趙治勲、MYCOM囲碁文庫)


碁を思い出す。
「ひと目の」というだけあって簡単な問題集だが、
結構外す。
言われた通り何度か繰り返すうちに、読みの精度は上がってくるだろう。

やはり囲碁と相場は似ている。
損得を問題にするところがまさにそうだし、
囲碁ではズバリ「こんな相場」と言うことがある。
碁で石を取りたくなってしまう、 石を取られたくない、
という本能に従った行動をとって負けるのは、
相場で「損は切って利は伸ばせ」ができないのと同じ心理だろう。

碁を学ぶことによって相場が上達するかはわからないが、
何かのヒントはつかめるかも知れない。

読了指数
今回:+1
合計:-48

2011年8月13日土曜日

入:囲碁と相場


ひと目の詰碁(趙治勲、MYCOM囲碁文庫)

 何年か周期で、囲碁熱がやってくる。
子供にちょっと教えはじめたことで、またじわりと熱が来ている。

囲碁と相場には似たところがある。
相場のローソク足は、白と黒の感じが囲碁のようだ。
チャート読みにすんなり入っていけたのは、
碁でパターン認識力を多少養っていたからではないか。

空売ができないというある御仁は、
「買いの逆が売り」というチャート読みが
難しく感じるという話だ。
囲碁をやれば、そんな悩みは解消できると思う。

読了指数
今回:-1
合計:-49