2011年10月22日土曜日

出:文法


人体のデッサン技法
人体のデッサン技法』(Jack Hamm、島田照代・訳、嶋田出版)

 娘が幼稚園で自慢するらしいのだ。
「パパは漫画家だから絵がうまい」と。

そんなパパは、この手の絵画技法書を初めて最後まで読んだ。
読んだだけでなく、真似して描いてもみた。
それはかなりの大仕事だ。
顔から始まって、目、口、鼻・・・と、細かく、詳しく、これでもかと描き方が書いてある。

耳のあたりでいっぺん挫折しそうになる。
全身の骨格図のあたりで目が回り、
手のあたりでは完全に挫折した。
それでも時間をおいてから己を奮い立たせて進むと、
ひざの描き方に丸2ページも割く異常なこだわりに絶叫する。

このような苦難を乗り越えて2年くらいかかって全部読んだ結果、
オレの絵は何も変わっていない。

現時点ではそうかも知れないが
これから変わるんだと思う。
語学でも、文法を知っているのと知らないのとでは、
そのあとの伸びが違う。
この本で人体の文法を身につけたからには、
今後が非常に楽しみである。

文法を身につけたと言っても、
記憶したという意味ではない。
ほとんど記憶はしていないが、
こういう本が手元にあるだけで身につけたと同じことなのだ。
書棚にあるだけでスキルが上がる本、そういうものは確かにある。

読了指数
今回:+1
合計:-50