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2023年4月2日日曜日

出:0度読んだら絶対に覚えられない

一度読んだら絶対に忘れないに本書の教科書(山崎圭一、SBクリエイティブ

一度読んだのでもう絶対に忘れない。

簡単に言えば、高校の日本史の教科書の構成を見直し、年号を省き、内容を所々図解したもの。

現在、これよりわかりやすい日本史の本はなかなかないと思うので、苦手な人が日本史を知る第一歩として最適。オレもそんなに得意じゃないので、ありがたかった。

とはいえ、受験生が本書を一読kしたのみで共通テスト本番に突撃するのはさすがに厳しいので、ほかにもいろいろやるがよい。

読了指数
今回:+1
合計:-117

2018年8月19日日曜日

入:すべての歴史はネタバレしている


一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』(山﨑圭一、SBクリエイティブ)

世界史を勉強しなおすにあたり、動画授業を探していて行き当たったのが

世界史20話プロジェクト

なのだった。
受験世界史に苦しむ高校生から、学び直しの社会人まで、幅広く支持されている非常にわかりやすい授業だ。

この本は、その動画を公開している現役高校教師が書いた世界史の入門書。
最初のほうを読んでみたが、動画に出てきた解説がギュッと凝縮されていて、ズンズン読めそうだ。
このまま読んでいくと、今読んでいる『ローマ人の物語』のネタバレが起きるわけだが・・・
気にしすぎか。

読了指数
今回:-1
合計:-115

2018年8月17日金曜日

出:歴史のチクリ


ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) (新潮文庫)
『ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下)』(塩野七生、新潮文庫)

有名なポエニ戦争の巻。
ポエニ戦争といえば、高校の世界史では、第1次、第2次、第3次、カルタゴ、ハンニバルとスキピオ、象を連れたアルプス越え、カンネーの戦いとザマの戦い、といった事項を ざーっと習ったあと、穴埋め問題などを解いて知識の定着をはかり、忘れたらまた繰り返したりしてゴリゴリとドリルしていく、というような学習をするのが一般的かと思う。
しかし、そんなんじゃハンニバルの恐ろしさもスキピオのスター性もわからない。本書のように詳しく、なんならポエニ戦争だけで普通の教科書1冊ぶんくらいの文字数を使って、たくさんのエピソードを重ね、登場人物達の気持ちなんかも交えながら、たっぷりと語ることによって、ようやく生き生きとした人物像が浮かんでくるのだ。

こういう仕事に対しては、全国の世界史教師があこがれてるんじゃないかと思う。
大概の先生は、ハンニバルのアルプス越えくらいは面白く語るサービスをしてくれると思うが、それ以上語っているといろいろ間に合わなくなるので、我慢して端折ってどんどん先に進んでるんじゃないだろうか。
オレが習った先生は我慢できない質で、面白いところは大体全部面白く語っちゃうもんだから、最終的には時間が足りなくて補講になったと記憶している。そのおかげで世界史が好きにはなったが、ゴリゴリドリルが苦手で成績は今ひとつだった。

この本は多分、一切我慢をしていない。大好きなローマ史をとことん語っている。そらあ、面白いに決まっている。
ハートに届くぶん、記憶にも残りやすい。限られた事項を、覚えるまで繰り返しドリルするほうが確かに効率的かも知れないが、それは圧倒的に苦しくつまらない。
どんなジャンルの本でも、コンパクトに要点だけが述べられたものよりも、多少冗長でも、難しいところも含めて細部まで詳しく説明してある本のほうが、結局はよく理解できることが多い。 初期の投資時間は多くかかるが、一生のスパンで考えればそっちのほうが有意義だ。

昔攻略しきれなかった世界史をいつかものにしようというあこがれはずっとあって、春頃から思い立って勉強をはじめたものの、ローマのあたりまで来たところでこの本のことを思いだし、いったんお勉強を休んでちょっと寄り道するつもりで読み始めたところ、文庫本で5冊目まで来てしまって、寄り道どころかこっちが本筋になりそうな勢いだ。

ただし、こういう本が読めているのは昔ドリルしたおかげも多分にあるようだから、お勉強にもちゃんとした意義がある。大体広く浅く、ところにより限りなく深く、でよいだろう。


それで、これまでに学んだことからひとつ気付いたのは、軍事的な天才は晩年がけっこう惨めだ、ということだ。ハンニバルもスキピオも、その輝かしい戦歴に比べれば、最期は寂しい。『項羽と劉邦』の韓信もいやな死に方だった。歴史を読んでいてチクリとするところである。

読了指数
今回:+3
合計: -144

2018年7月9日月曜日

出:マジで1日にしてならず


ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫)
ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下)』(塩野七生、新潮文庫)

知力や体力、経済力などで周辺民族に劣っていた古代ローマ人が、
なぜあれほどの大帝国を築くことができたのか。
それを考える書。

その前に、なぜ、一時期このシリーズを世のおじさん達がこぞって読んでいたか
ということがずっと気になっていた。
読みかけては挫折する、ということを何度か繰り返し、
買ってから16年たって、 ようやくここまで読めた。

それで気付いたのは、これは多分年齢的なことだということ。
おじさん達が読んでいたのも、少しとはいえ、オレが読み通せたのも。
これを読める年齢に、ようやく上がって来たんだと。

で、このシリーズ、買ってあるのがあと5冊ある。
全体では文庫本で43冊出ている。
気が遠くなるが、ローマ人がイタリア半島を統一するのに
500年かかったことに比べれば大した道のりではない。

読了指数
今回:+2
合計:-117

2018年1月23日火曜日

入:世界を征服してみる


詳説世界史B 改訂版』(木村靖二、岸本美緒、小松久男・著、山川出版社)
詳説正史研究』 (木村靖二、岸本美緒、小松久男・編、山川出版社)
流れ図 世界史図ヒストリカ』(谷澤伸、甚目孝三、柴田博、高橋和久・著、山川出版社)
流れ図で後略 詳説世界史B』 (谷澤伸、甚目孝三、柴田博、高橋和久・著、山川出版社)
最新世界史図説耐タペストリー 十五訂版』 (川北稔、桃木至朗・監修、帝国書院編集部・編集、帝国書院)

新聞や小説を読んでいて、歴史的背景を知らないとよくわからないことがけっこうある。
そういうところはなんとなく読み飛ばしてしまっているが、
昔学校で習ったことなのに情けないことだ。

ということで、大人買いの学び直しだ。
こういうときはとりあえず高校生向けのヤツを買っておく。
どれも、情報量の割には安い。
一般向けだったら倍はしそうだ。
一番上の『詳説世界史B』は教科書だから非課税だそうで、
845円だった。

〆切のない勉強ほど楽しいものはない。
好きなところから、古代中国史のあたりから
ぼちぼちやっていく。

読了指数
今回:-5
合計: -116

2014年11月11日火曜日

出:勝負のパラメーター


項羽と劉邦〈下〉 (新潮文庫)
項羽と劉邦〈下〉』(司馬遼太郎、新潮文庫)

楚漢戦争、決着。

トレーダー目線で見ると、戦争のからむ歴史物というのは
いろいろと勉強になる。

武力や勇猛さに固執した項羽と、
戦はからっきし下手だが、食料や兵員の確保の面で上回った劉邦。

勝つために大事なのは何かということは、見誤りやすい。
勝負には多くの側面があるのに、ほんの一部分しか見ていなければ、勝てないのだ。
戦場での戦闘は実は戦いのほんの一部であり、その前の準備の段階で
ほとんど決着はついている。

そういえばドラマのほうはまだ録画を見終わっていない。
こっちの決着もつけねば。

読了指数
今回:+1
合計:-77

2014年9月17日水曜日

入:(下)


項羽と劉邦〈下〉(司馬遼太郎、新潮文庫)

さて、いよいよ佳境。大河原上なら決して読まない巻。

読了指数
今回:-1
合計:-77

2014年9月14日日曜日

出:ガオと司馬


項羽と劉邦〈中〉 (新潮文庫)
項羽と劉邦〈中〉』 (司馬遼太郎、新潮文庫)

引き続き、ドラマと平行して読む。
秦と楚の争いから、楚漢戦争へ。

ときに過剰な演技で感情的に盛り上げるドラマに比べれば、
この本の描き方は淡々として見える。
その違いは、あたかも項羽と劉邦の違いのようだ。

ドラマとの平行読みは、今のところ大成功だ。

読了指数
今回:+1
合計:-76

2014年8月8日金曜日

入:白黒


項羽と劉邦〈中〉(司馬遼太郎、新潮文庫
コウが1から10まで分かる本(マイケル・レドモンド、毎日コミュニケーションズ)

中国のそばでよかった。
文化的にも経済的にも、中国のおかげでこれだけ豊かなのだ。

囲碁に関して、プロがよく言うのが
「アマチュアはコウが苦手」
ということだ。
そのほかに、「詰碁が苦手」「ヨセが苦手」と
よく言う。
だったらそこら辺を、そこら辺だけを鍛えれば
強くなれるということだ。

読了指数
今回:-2
合計:-75

2014年7月29日火曜日

出:溶け合う


項羽と劉邦 (上) (新潮文庫)
項羽と劉邦 (上)』(司馬遼太郎、新潮文庫)

中国ドラマ『項羽と劉邦 King's War』を見るのと平行して読む。
同じ監督の『三国志』と俳優がかなりかぶっているし画ヅラもそっくりなので、混乱しやすいと思って
ガイドブック代わりに 読んでいるわけだが、
ドラマと小説ではエピソードの順番や内容、人物造形などがだいぶ異なっており、
かえって混乱の度を深める。
別のものとして楽しむことにする。

テレビでは、戦闘シーンをはじめとする迫力ある映像を、
小説では司馬遼太郎による歴史的背景の解説や人物評を
味わう。

いまはまだ区別がつくが、時間がたったら
エピソードや人物の違いが溶け合って、
まったく違う、オレ独自の項羽と劉邦に
なっているだろう。
それはそれで楽しみだ。


それにしても、やっぱりこの本、
持ってる気がする。
絶対どこかに積ん読、というか埋読しているはずだ。
もし見つからなくても、
テレビのエピソードの進みに合わせて
中巻を買ってくるが。

読了指数
今回:+1
合計:-73

2014年6月14日土曜日

入:混沌


項羽と劉邦 (上)(司馬遼太郎、新潮文庫)

BSフジで『項羽と劉邦』を見始めた。
そしたら、前に見ていた『三国志』と俳優がだいぶかぶっている上に、
三国志で劉備だった人に袁紹だった人が傅いているなど立場が微妙に入れ替わっており、
さらに声が変わっていたりして、はなはだ混乱しやすい。

というわけで、ガイドブックとして小説を買ってきた。
本屋に上巻しかなかったのでとりあえず上巻だけ。
中と下もあるようだが、上を読み終わったら中を、中を読み終わったら下を買うことにする。
積ん読を増やさないための作戦。

で、本屋から帰ってくると、ふと、

「この本持ってる」

という気がしてくる。、

そう思うとどんどんそう思えてきて、いや、絶対持ってるはず、持ってなきゃおかしいと確信するに至る。
昔、本屋で何度となく手に取ったことは覚えており、興味があったことは間違いない。
オレはメディアマーカー で蔵書を管理しているのだが、そこには登録されていない。
しかし、まだ未登録の本が相当あって、その中にある可能性がある。
オレのことだから買って積ん読してるに違いない。

そう思って猛然と探すが、、見つからない。
その代わり、ずっと探していた吉川英治の三国志が見つかった。

とりあえずよかった。

ドラマを見つつ、『項羽と劉邦』と『三国志』を平行して読んで
完全に混乱してみるのも一興。

読了指数
今回:-1
合計: -75

2012年10月21日日曜日

出:歴史科学の方法


文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
銃・病原菌・鉄 (上)』(ジャレド・ダイアモンド、草思社文庫)

文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
銃・病原菌・鉄 (下)』(ジャレド・ダイアモンド、草思社文庫)

大変興味深い。
「なぜシマウマは家畜にならなかったのか」という一章だけをとっても興味深い。
出版社によってはうっかりこれをタイトルにしかねないところだ。

むろんシマウマの話などはほんの一部、
本書は1万3000年にも及ぶ人類の軌跡の物語だ。

同じ地球上なのに、どうして地域によってこんなに格差が広がってしまったのか。
その問いに、得られる限りの証拠を引っ張り出して論理的に答えていく。
読み終わると、人種差別なんてものがいかにくだらないかということが
身にしみてわかるようになっている。

たまたま食料生産をはやめに始められる地理的条件が整っていたおかげで
人口密度の高い社会を作り得たから、
ヨーロッパ人は他の大陸にまで進出して先住民を追いやることができたのだ、
ということなんだけれども、
日本国内を見ても似たような現象はとっくに起きている。

人口密度の異常に高い東京圏が突出して繁栄し、
他にいくつかまあまあ栄えている都市があるだけで、
あとは全部疲弊し、衰亡に向かっている。
人口密度に支えられた東京資本が地方に進出し、
地元資本を滅ぼしていく。
いい悪いではなく、これもまた社会科学的に見れば
起こるべくして起こっていることではある。

歴史を科学的に検証するというのが本書のミソだ。
科学といっても実験するわけにはいかないから
いろんな証拠を観察して積み上げていくしかない。
例えば地震学なんかでもほぼそういう研究の仕方なんだろうけれども、
なんといっても相場研究がそれだ。

研究によってある傾向があるのは見つけられるけれども、
100%当たる法則を導くのは無理だ。
多くの科学分野がそうなんだと知ると、ちょっとほっとする。
そして、この著者のような知性が本気で相場を研究したらどうなるんだろうと
詮無いことを考える。

読了指数
今回:+2
合計:-61