
『ひと目の手筋―やさしい問題を反復練習』(趙治勲、MYCOM囲碁文庫)
好きな囲碁棋士は誰かと訊かれたら、趙治勲と答えることにしている。
一度も訊かれたことはないが。
この本はすでに2周した。
かなり気持ちいい。
見過ごされがちだが、この手の問題を解く目的のひとつに
「気持ちよくなりたいから」というのがある。
この本には、ほどよい難易度で気持ちよくなれる問題が詰まっている。
問題は、気持ちいい瞬間だけが詰まっているのがいい。
野球の一番気持ちいところをやりに行く
バッティングセンターのようなものだ。
囲碁の場合、一番気持ちいいのは石を取ったときだ。
子供達の碁を見ているとよくわかる。
ポン抜いた瞬間、彼らの脳には、
買い持ちしている株が急上昇したときに我々の脳に出るのと
同じ物質が出ている。
死にそうな石が活きたときもなかなかの快感だ。
わざと攻められそうなところに打ち込んでいくのも
その快感を得るためなんじゃないか。
人によってはそっちの快感のほうが石を取る快感よりも大きい
のかも知れない。
趙治勲がまさにそのタイプだと思われる。
詰碁は死活という囲碁の根源的な喜びを扱うものだが、
手筋問題の場合、さらに
「自分の石が生還した結果として敵の石が死ぬ」という
二重の快感が含まれるものがある。
やり出すと止まらないのだった。
読了指数
今回:+1
合計:-48
好きな囲碁棋士は誰かと訊かれたら、趙治勲と答えることにしている。
一度も訊かれたことはないが。
この本はすでに2周した。
かなり気持ちいい。
見過ごされがちだが、この手の問題を解く目的のひとつに
「気持ちよくなりたいから」というのがある。
この本には、ほどよい難易度で気持ちよくなれる問題が詰まっている。
問題は、気持ちいい瞬間だけが詰まっているのがいい。
野球の一番気持ちいところをやりに行く
バッティングセンターのようなものだ。
囲碁の場合、一番気持ちいいのは石を取ったときだ。
子供達の碁を見ているとよくわかる。
ポン抜いた瞬間、彼らの脳には、
買い持ちしている株が急上昇したときに我々の脳に出るのと
同じ物質が出ている。
死にそうな石が活きたときもなかなかの快感だ。
わざと攻められそうなところに打ち込んでいくのも
その快感を得るためなんじゃないか。
人によってはそっちの快感のほうが石を取る快感よりも大きい
のかも知れない。
趙治勲がまさにそのタイプだと思われる。
詰碁は死活という囲碁の根源的な喜びを扱うものだが、
手筋問題の場合、さらに
「自分の石が生還した結果として敵の石が死ぬ」という
二重の快感が含まれるものがある。
やり出すと止まらないのだった。
読了指数
今回:+1
合計:-48