2009年11月28日土曜日

入出:積ん読er坂本タクマへの処方箋

 
本当に頭がよくなる1分間勉強法』(石井貴士、中経出版)

ダイエット法と速読法の本には、奇妙に人を引きつけるところがある。
ダイエット本はほとんど買ったことがないが(あんのかい)、速読本は時々思いだしたように買ってしまう。読めばこの積ん読er体質が根本的に治癒するのではないかと、すがる思いで。

からくりは大体わかっている。そもそも速読本自体がはやく読めるようにできている。これも、さっき買ってきたばかりでもう読み終わった。立ち読みの段階で大半読んでしまった。
で、読むだけではやく読めるようになったと思うわけだ。速読本がものすごく難解で読みにくかったら、読者は自信を失うだろう。

1冊を1分で読める。60冊を1分で復習できる。誠にすばらしい。
そういうスキルが、たったの2日で身につく。完璧だ。1分で読めるようになります、ただし習得には16年かかります、では、まったく割に合わんからな。

ただ、2点だけ。
1分で内容を把握できるのは、次のようなことが理由だと説明されている。

・左手でページをめくることによって右脳が活性化される。
・そこに文字があるのに読まないことなどによりイライラすることで、短い時間を長く感じることができる。

この著者、古き良き少年漫画の熱心な読者か。
「魔球」や「必殺技」の原理を説明されているような感じに襲われたのだが。

2日で身につくというが、それはそれで結構な「特訓」であるし、力を維持するためには何ヶ月か継続して訓練することが必要らしいし、オレがやれるかどうかは、全然わからない。まったく少しもわからない。

読了指数
今回:-1, +1
合計:-11

2009年11月8日日曜日

入:リファクタリング

 
Refactoring: Ruby Edition (Addison-Wesley Professional Ruby Series)』(Jay Fields , Shane Harvie , Martin Fowler, Kent Beck)

当分本は買わない、とは言ったが、これはその前に予約していたものだ。
出版前の洋書を予約して買う。これはなかなか最高の体験だ。
アマゾンだと、予約してから発売されるまでの間の最安値で約定するようになっている。
こんなこと、実際の為替取引でできたら即座に大金持ちだ。

この本だが、名著『リファクタリング』のRuby版だ。すべてのRubyプログラマーのバイブルになる本だ。確実に日本語訳も出るだろうが、バイブルだから、原書で持っておくのもいいだろう。
ぱらぱらとめくってみた感じでは、内容は前のやつと大体一緒、コードがJavaからRubyになったことによって、オレにはだいぶ読みやすくなった。
頭から通して読むというよりは、困ったとき、迷ったときに参照する、というようなものだ。いわば積むのが常態なので気にしない。
あー、はやく困らないかなあ。

さて、だんだんわかってきたのではないか。
坂本タクマになる方法が。
それは
「本を買って読まないで積んどく」
ということだ。

読了指数
今回:-1
合計:-11

2009年10月31日土曜日

入:大台

 
極厚蒼天航路 11』(王 欣太、李 學仁、モーニングKCDX)
極厚蒼天航路 12』(王 欣太、李 學仁、モーニングKCDX)
ペンで描く―スケッチから細密描写まで』(A.L.グプティル、マール社)

極厚蒼天航路もついに最終刊。9巻から溜まってるのは計算通り。まとめて読む。

『ペンで描く』──株が不調なのでこれからは絵で食っていく。
どっちに転んでも浮き草稼業、子が不憫。
ぱらぱらと中を見てみたんだが、なんかメッチャこの本持ってる気がしてきた。こんなふうに描ける気がしてきた。

これにて-10。当分本は買わんぞ。

読了指数
今回:-3
合計:-10

2009年10月18日日曜日

入:円高につき

Ordinary Differential Equations』(Morris Tenenbaum,Harry Pollard,Dover Publications)

円高の時には洋書を買う。これが定跡だ。
円高進行中に物色しはじめ、やや円安方向に戻したところで買い注文を出す。Amazonの値段の変化にはタイムラグがあるのでこれでも十分だ。

この本だが、タイトルを日本語にすれば「常微分方程式」だ。
ドン引きか!?ドン引きなのか!?
ウソかほんとか知らないが、この世の現象はすべて微分方程式で表されるらしい。もしかして株の値動きなんかもそうなんじゃないかと若干期待する。
今、別の本で微分積分の基礎を固めているところであり、それがまたとんでもなく時間のかかるものなので、ODEに手をつけるのは当分先だろう。おまけに洋書で、800ページもあるから、かなりの確率で積ん読だが、絶対に読む。あきらめない。

読了指数
今回:-1
合計:-7

2009年10月16日金曜日

出:期待値のロマンチシズム

 
ダイナマイト信州の「俺がダイナマイト信州だ」 (白夜コミックス 294)

期待値を追う。
この、パチンコにおける唯一絶対の真理を、ただ追求する。ともすればつまらなくなりがちなこのテーマを、ダイナマイト信州はものの見事に極上のエンターテインメントに仕上げた。
そこにはロマンがある。相場における長期のトレンドフォローシステムのように。そしてドローダウンが。トレンドフォローのように。
ここが、パチンコ漫画のひとつの到達点だ。すべてのパチンカーの中にあるダイナマイト魂を呼び覚ます作品群であることを請け合う。

読了指数
今回:+1
合計:-6

2009年10月15日木曜日

入:下にブレイク

 
ダイナマイト信州の「俺がダイナマイト信州だ」 (白夜コミックス 294)

白夜書房一押しのダイナマイト信州だ。
すべてのパチンカーにお勧めしたい。パチンカーでない人にもお勧めしたいくらいのものである。

それはそうと読了指数が最安値をつけた。危険水域だ。リバウンドするのか。

読了指数
今回:-1
合計:-7

2009年10月11日日曜日

入:学究生活

 
カリスマのつくり方』(戸矢 学、PHP新書)
ゲーム理論 (図解雑学)』(渡辺 隆裕、ナツメ社)

今、カリスマに興味がある。
坂本にはカリスマ性が全くなく、また欲しいとも思わないが、観察対象としてのカリスマは相当面白いと思っている。

ゲーム理論には長いことあこがれている。
学生の時、授業で取ろうと思ったが、オリエンテーションで教授が「数学も使うし、いろいろ厳しい」と脅すのでビビってやめた。
大学教授には教えてもらえなかったが、誰にも迷惑を掛けないように自分で勉強するならいいだろう。難しい本もいろいろあるが、とりあえず取っつきやすそうなのから。

読了指数
今回:-2
合計:-6

2009年10月1日木曜日

出:ちっちゃな鬼退治に

 
上達するヒント』(羽生善治、浅川書房)

将棋の本を、見ると買っているときがあった。その大半が手つかずであり、非常に積み深い。
将棋ほど人を熱くさせるものは滅多にないが、将棋ほど深く人を傷つけるものもまたない。
たとえ周りの棋敵に勝つというような目標であっても、自分が強くあろうとするとそこにはちっちゃな鬼が住んでいるのであり、何かを捨てなくてはならなくなる。

相場に勝負魂をすっかり奪われたこともあり、将棋なんか強くなっても仕方ないと、将棋本買いもぱったりやめていたのだが、この本だけはタイトルが妙にキャッチーであり思わず手が伸びた。
主に海外のアマチュアの棋譜を題材に、それに羽生が講評を加えるという形で形勢判断やさばき、厚みといった概念が解説されていく。詰め将棋のように手を読まなければならないわけでもなく、定跡書のように覚えなければならないわけでもない。すいすいと読めて、それでいてかなり効きそうだ。実戦派なら感動する内容だろう。残念ながらオレは実戦派ではないが。

読了指数
今回:+1
合計:-4

2009年9月26日土曜日

出:漂泊読み

 
バガボンド(31)』(井上雄彦、吉川英治:原案、モーニングKC)

たまに新しいのが売ってて、まだ読んでないなと感じたら買って読む。
前の巻までの展開を忘れてるから、よくわからない部分もある。
そんなスタンスで読んでいる。
1年間休載してたというのをこの間テレビで知った。
気付いてなかった。
現在進行中の漫画を単行本でのみ追うことの難しさ。

読了指数
今回:+1
合計:-5

入:終わる終わる

 
極厚蒼天航路 9』(王 欣太、李 學仁、モーニングKCDX)
極厚蒼天航路 10』(王 欣太、李 學仁、モーニングKCDX)
バガボンド(31)』(井上雄彦、吉川英治、モーニングKC)
幼年期の終わり』(クラーク、池田真紀子:訳、光文社古典新訳文庫)

大丈夫です、どれもすぐ読めると思います。

読了指数
今回:-4
合計:-6