2016年6月20日月曜日

入:大欲求


日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2013〜2015年](日本統計学会・編、実務教育出版)
国公立標準問題集CanPass数学1・A・2・B (駿台受験シリーズ)(桑畑信泰、古梶裕之・著、駿台文庫)

書店に行けば、人間の「合格欲」の強さがわかる。

読了指数
今回:-2
合計:-106

2016年5月10日火曜日

出:ヤバい人向け


よくわかる心理統計)
よくわかる心理統計』(山田剛史、村井潤一郎・著、ミネルヴァ書房)

心理学は、統計学にかなり依存している。
心理学が説得力を持つのは、統計学の裏付けがあるからだ。
人の心の働きというつかみ所のないものを
きっちり数量化できるようになったことによって、
心理学がメジャーな学問になれたのだとオレは思っている。

今でこそそういうことがわかっているのだが、
心理学を志した学生時代はそうじゃなかった。
心理学に関する、数字を抜きにしたおもしろ話というは
世の中にいっぱいあって、
そういうものに触れて、面白そうだからやってみようと思ったものの、
大学に入ってみれば、心理学というのは
実験をして統計解析をする、というこのと繰り返しであることが
わかったのだ。
「それは聞いてなかった」となるわけだ。
オレだけでなく、周りの学生もそんな感じだった。
今でも、多かれ少なかれそうなんじゃないだろうか。
心理学専攻はどういうわけだか文学部にあったりして、
「統計学ヤバい」という心理学専攻生が
大量に生み出されることになった。

そういう事情の元、本書が書かれた。
微分積分もΣ記号も出てこない。
それでいて、日常のレポート作成には困らない程度には
統計学の知識を身につけることができる。
説明は非常にゆっくり丁寧で、これでもかというほど親切だ。
もしこれが理解できないならば、心理学はあきらめたほうがいい。
そう言っていいくらい、究極的に理解しやすい本だ。

「ヤバい、助けて!」という学生の緊急避難先として
十分に機能するだろうし、
この春入学した心理学を志す学生が
最初に読む本としてもお勧めだ。
そして、
「心理学をやるわけではないが、
とにかく統計学が必要で、
でも全然わからない」
という社会人が読んでも決して損はない。


あの学生時代から、倍以上も歳を取った。
回り回って株のシステムトレードをやるようになって、
統計学の必要性を感じるようになって早幾とせ。
ようやく去年あたりから勉強しはじめた。
金絡みのぶん、今のほうがモチベーションは高い。
最終的には、独自の統計手法を編み出す
くらいになりたい。

ちなみに、「年齢」というのは
量的データの比率尺度だから「倍」という計算ができる。
「時刻」や「日付」や「西暦」だと、
間隔尺度だから、ふたつのデータの間がどのくらい
あいているか、ということは言えるが
「倍」という表現には意味がない。

というようなことは、本書のはじめのほうを読めばわかる。


読了指数
今回:+1
合計:-104


2016年5月3日火曜日

入:安い買い物


新数学Plus Elite数学1・A (清史弘、駿台文庫)

大変分厚い参考書。
このボリュームでこの値段なら、買わないと損だ。
もはや病的か。

読了指数
今回:-1
合計:-105

2016年3月29日火曜日

入:汝の積みを数えよ


実用数学技能検定過去問題集 数学検定準1級』(日本数学検定協会、丸善出版)
平面幾何と三角比―三角形・円の性質と三角比 (Aクラスブックス) (矢島弘、昇竜堂出版)
考え抜く数学 ~学コンに挑戦~ (大学への数学)(東京出版)
合格る確率 [+場合の数]』(広瀬和之、文英堂)


また、もこもこ積みが増えてきた。
子供が高校生になっても数学を教えられるようになるための準備と考える。

読了指数
今回:-4
合計:-104

2016年3月7日月曜日

出:数式を詰ます


因数分解 (Aクラスブックス)
因数分解 (Aクラスブックス)』(成川康男、昇竜堂出版)

因数分解というのは、数学のあらゆるジャンルで必要な
数学の基礎体力にあたるものだが、
なかなかまとまって鍛える機会がなかった。
こういう本を1冊やっておくと、将来必ず役に立つはずだ。

これで因数分解については
だいぶ自信が持てるようになったが、
できもしない式まで因数分解できる気がして
時間を浪費してしまう点には注意が必要だ。
将棋でいえば、ちょっと詰将棋が解けるようになると
実戦でも何でもかんでも詰むような気がして
突っ込んでいってしまうやつに似ている。

読老指数
今回:+1
合計:-100

2015年12月14日月曜日

出:Ronin


合格る計算数学Ⅲ・C (シグマベスト)
合格る計算数学Ⅲ・C』(広瀬和之、文英堂)

合格る計算 数学III (シグマベスト)
合格る計算 数学III』(広瀬和之、文英堂)

数検浪人中のオレだ。
今となっては、『合格る』の文字が物悲しい。
いや、すべては、やり残しがだいぶある状態で
実戦に臨んだオレが悪いのだ。

これほどまでに「受からせる気満々」の本には、
オレが高校生のころには出会わなかった。

とにかく至れり尽くせりだ。
『計算』というタイトルだが、
計算だけでなく、図形的に処理したほうが
はやく解けるものについては図形的なやり方が書いてある。
公式の覚え方とか、どれを覚えてどれは覚えなくていいとか、
もし忘れたらどうやって思い出すか、なんてことまで載っている。

そしてなんと言っても出色なのが、
「積分練習カード」だ。
これが欲しくて本書を買ったと言ってもいい。
本書に載っているすべての積分計算の問題が、
単語カードの形になってついている。
これを切り離してリングで閉じ、
出掛けるときに持ち歩いたりして
空き時間にぱらぱらめくり、解き方を思い出す、
という練習を数周やったところ、
あんなに苦手だった積分に自信が持てるようになった。
数検レベルの計算問題なら、
まず間違えることはないくらいに。

ところで、『数学III・C』と『数学III 』という、タイトルも中身も
非常によく似た2冊があるのだが、
これらは旧課程版と新課程版だ。
旧課程版の行列・一次変換が新課程版では複素数平面に変わっていて、
新課程版には積分に2項目追加されているほかは、
中身はほぼ一緒だ。
最初旧課程版を買い、苦手な複素数平面のところも
この教え方で教わりたいと思って新課程版を購入した次第だ。
大人買いだ。

結果として、数検本番では、
複素数平面の問題を見事に外してしまったわけだが・・・
何事も、1回やっただけではダメで、繰り返しやって
定着させなければならないのだな・・・

ついでに言えば、本書で「使用頻度が低い」と述べられていたため
軽視していた極座標が、意表を突いて、数検本番の1次試験で出題された。
もちろん見事に外した。
案の定、その問題はその回の数検準1級の問題のうち、
1次・2次を通じて最低の正解率であった。
その結果、1次のほうが合格率が低いという
事態になった。
普通は逆らしいのだが。

極座標より積分のほうがはるかに話が複雑だが、
試験の配点は同じなのだ。
何か理不尽なものを感じないでもない。

・・・いかん。
Amazonのレビューを荒らすプロ浪人生の方のような書きぶりになってきた。
すべては大量にやり残した上、ロクに復習もせずに試験に臨んだオレの
不徳の致すところだ。

この本自体は素晴らしい参考書だ。
きちんとこなせば着実に合格点が取れるようになるだろう。
ただし、問題数はなかなか多くいので、
繰り返しやることを考えれば、
大学受験生のみなさんにはなるべく早い時期に本書に手をつけられることを
お勧めする。
12月に言うことではないか。

読了指数
今回:+2
合計:-101



2015年12月13日日曜日

入:Rとトレードと私


Rとトレード ――確率と統計のガイドブック (ハリー・ゲオルガコプロス【著】、長尾慎太郎【監修】、山下恵美子【訳】、パンローリング)

また、すごい本が出た。
Rだ。確率統計だ。Rでトレードの確率統計だ。
オレは、こういうのを待っていたのだ。

大半のページにRのコードが載っている。
ペラペラめくるだけでもワクワクするオレは
世間的に見れば変態なのだろう。

Rを本格的なバックテスト環境に変える方法
なんてのも載ってる。
これは、ぜひとも試してみないとな。


このような、
坂本のために出版されたとしか思えない本を
さっそく送ってくださったパンローリングさんは
さすがにわかってらっしゃる。
いつもいつも、ありがとうございます。

読了指数
今回:-1
合計:-103

2015年12月10日木曜日

入:桜咲け


U-CANの数学検定準1級ステップアップ問題集(ユーキャン)
大学への数学 ちょっと差がつくうまい解法(東京出版)

数学検定準1級に不合格だったのだ。
オレはこのまま2級の男止まりなのか。
そんなわけにはいかないじゃないか。

ここでまた、教材を買い足してしまうのがオレの悪いクセだ。
ここまででもさんざん積んでるのだから、
それをすべてこなせば十分な力がつくはずなのだ。
積み残しがだいぶあったことが失敗の原因だったことは
明らかだ。

というわけで、
この2冊の他にはもう買い足さない。
この2冊は完璧にこなす。
積み残したものも全部こなす。
それで桜が咲かぬわけがない。

読了指数
今回:-2
合計:-102

2015年11月5日木曜日

出:必要だが十分ではない


実用数学技能検定準1級「完全解説問題集」発見
実用数学技能検定準1級「完全解説問題集」発見』(日本数学検定協会、丸善出版)

過去問が8回分載った問題集。

オレはこれを使って、
きっちり時間を計って本番さながらにシミュレーションをした。
最後の何回かは、開始時刻・終了時刻も本番と同じにした。
さすがに8回もやれば、練習は十分だろう。
本番では、時間配分や2次の問題選択などを
うまくやることができた。

ただし、本書だけで出題範囲がすべてカバーされているわけではないことには
注意を要する。
11月1日の検定では、1次試験に極座標が出題された。
本書にはまったく載っていなかったジャンルだ。
どうせ出ないと思って復習して行かなかったオレは
まんまとヤラレた。

最後の仕上げとして、
本番のための度胸をつけたり作戦を考えたりするのには
最適の本だが、
その前に高校生向けの参考書などで
一通りのことはできるようになっているのが望ましい。

そして、なんぼ過去問をやっても、
本番ではまったく見たことのない問題が必ず出ると思っていたほうがいい。
それが数検だ。

読了指数
今回:+1
合計:-100


2015年11月3日火曜日

入:すがりつく


志田晶の 複素数平面・式と曲線が面白いほどわかる本(志田晶、KADOKAWA)
百人百色の投資法 ──投資家100人が教えてくれたトレードアイデア集 Vol.2(JACK、パンローリング)
合格る計算 数学III(広瀬和之、文英堂)
ダイスゲーム百科(ライナー・クニツィア[著]、正田謙[訳]、スモール出版)
教科書だけでは足りない大学入試攻略整数(鳥山昌純、河合出版)
改訂版 佐々木隆宏の整数問題が面白いほどとける本(佐々木隆宏、KADOKAWA)
佐々木隆宏の数学の発想力が面白いほど身につく本 (佐々木隆宏、KADOKAWA)

去る11月1日、数学検定準1級を受験した。
その対策として、いろんなものにすがりついた末、
かなりの積み残しが発生した。

その中にまぎれて、知り合いの例のデカい人が出てくる相場本と、
オレのことを呼んでいるとしか思えないサイコロ本。

試験は終わったが、合否にかかわらず、
積み残したものはぼちぼちと解消していく所存。

読了指数
今回:-7
合計:-101