2011年4月30日土曜日

入:セカンド&サードオピニオン


腰痛手術に待った!―現代の医学では治らない、治せない』(酒井和彦、ごま書房新社)
整体入門 』(野口晴哉、ちくま文庫)

 なんだか腰の調子が悪い。
もしかして、 こないだ読んだ本のエクササイズのせいか・・・?
いや、そんなバカな。

しかし、念のため別の本も・・・・

大丈夫なんだろうか。
泥沼にはまり込んでないだろうか、オレ。

読了指数
今回:-2
合計:-49

2011年4月26日火曜日

出:長い戦い


自分で治せる! 腰痛改善マニュアル
自分で治せる! 腰痛改善マニュアル』(ロビン・マッケンジー、銅冶英雄・岩貞吉寛・訳、実業之日本社)

腰痛をどうにかしないとどうにもならない。そう思って読んだのだ。
「なるほど」ということがたくさん書いてある。
こういう実践するための本は、理屈に納得しないとなかなかやってみる気がしない。
この本は、やってみる気がするものだった。

やることはシンプルだ。
姿勢を正しくし、いくつかのエクササイズをする。
「こういうときはこうする」という分岐がいくつかあるが、動きそのものは簡単だ。
続けることができるかどうか。そこが鍵だ。

子供の頃から姿勢が悪いと言われているオレが
いい姿勢をキープするのはなかなかつらい。
そしてエクササイズは、1日に6~8セットもやれという。
オレのように1日中家にいてもなかなかできるものではない。
勤めに出ている方ならなおさらだ。
地べたにうつぶせになったりしなければならず、会社でやったりしたら何かの宗教に入信したと思われる。

肝心の効き目のほうだが、回数不足ながらも10日ほどやってみた感じでは、まあまあある、と思われる。
すでに20年から患っているのでさすがにすぐ治るというわけにはいかないが、続けていけば徐々に痛みが消えそうな予感はある。
効果が本当にわかるのは、何週間、何ヶ月も先だ。
腰が曲がって動けない、という状態からの回復は早くなった。それだけでもありがたい。

タイトルにもあるように、結局自分で治すのだ。本が治してくれるわけではない。
生活習慣から改善して、それを維持する必要がある。
大変だ。
常に気を配っていなければ痛くなる。やはり腰は人間の最大の弱点だ。

読了指数
今回:+1
合計:-47

2011年4月25日月曜日

入:一徳


MOTHER Vol.1』(あかいこうじ、白夜書房)

 どっかで見たことあるようなオヤジ達がなんかやってる漫画だ。
なんかって、パチスロなんだが。

あかいこうじ初期作品集として近代麻雀に載っていた『東さん』が収録されている。
なつかしい。
懐かしすぎる。
あれから20年、か。
オレもオヤジになるわけだ。

読了指数
今回:-1
合計:-48

2011年4月14日木曜日

出:本の整理


鉄道員
鉄道員』(浅田次郎、集英社)

棚から落ちた本を整理していたら、思わず読みふけった、というわけではない。
これは棚から落ちていない。
落ちたのは全体の1割かそこらだ。

テレビで映画をやってたのでストーリーを確認するために読む。
ついでに、まだ読了していなかった終わりの3編ほどを読む。

本の整理として事務的に読み、事務的に心揺さぶられる。

古いと言われるかも知れないが、
時代に取り残されて苦労する人達がたくさん出てくるので、
決して古くならない。

読了指数
今回:+1
合計:-47

2011年4月12日火曜日

入:人類の弱点


自分で治せる! 腰痛改善マニュアル(ロビン・マッケンジー、銅冶英雄・岩貞吉寛・訳、実業之日本社)

 この非常時に、腰痛など気にしている場合だろうか。
いやいや、気にしている場合だ。
緊急時に腰痛で立ち往生するという悲劇は避けられるものなら避けたいものだ。

人間は弱い生き物、弱点だらけであることを日々痛感させられているのだが、
腰も大きな弱点だ。
体も頭も、人類は進化の方向を間違えた。
この本1冊で、どこまでそれに抵抗できるのか。
まずはやってみる。

読了指数
今回:-1
合計:-48

2011年4月10日日曜日

入:攻撃力


ガス・ハンセンのポーカーミリオンロード(ガス・ハンセン、松山宗彦・訳パンローリング)
最新 棒銀戦法(青野照市、創元社)

『ガス・ハンセン』のほうは3月下旬に出版元より送られてきた。
奇しくも発売は3月11日頃。おそらくその直前に送っていただいたのだろうが、届くのにだいぶ時間がかかった様子だ。
ともかく本書が届けられたことが、復興へのステップだ。

『棒銀』のほうは、震災後始めて本屋に行ったときに買った。4月6日。
本屋がなかなか開かない。近所で唯一営業していたのがTUTAYAだ。
新しい雑誌はあまり入っていなかったが、本が並んでいるのを見てややほっとする。
しかしそこも、7日の大きな余震のせいでで翌日は休業したらしい。
書店は大変だ。揺れたら棚がぐっしゃぐしゃだ。またいつ大きな余震が来るかわからず、片付けるのもしんどくなってくるだろう。

ガス・ハンセンは、非常に攻撃的なポーカープレーヤーとして知られている。
また、棒銀戦法は、 破壊力の大きい、攻撃的な将棋の戦法だ。

苦難に対して、攻撃的に向かっていきたい。

読了指数
今回:-2
合計:-47

2011年3月25日金曜日

出:被災中の読書


幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
幼年期の終わり』(アーサー・C・クラーク、池田真紀子・訳、光文社古典新訳文庫)

 人間のちっぽけさが描かれた本。

テレビもパソコンもつかないし、本でも読むか、と何気なく読み始める。
紙の本のありがたさ。電気がなけりゃ、電子書籍などクソの役にも立たん。
紙はいい。鼻もかめるしケツもふける。燃やして暖もとることができる。いよいよ行き詰まったら、食べることだってできるかも知れない。

名作の誉れ高い本作、もちろん面白いのだが、細部に気になる部分が。
何十年も前の作品だから仕方がないが、インターネットの登場がまったく予想されていない。
ネットのありがたさを痛感する中で読んでいただけに、若干入り込みにくさを感じたところではある。

古典的名作といえども所詮はフィクション。
厳しい現実の前ではややかすんで見えるのも致し方ないか。

読了指数
今回:+1
合計: -45

2011年3月2日水曜日

入:金言マニアに


「相場に勝つ」株の格言」』(西野武彦、日経ビジネス人文庫)
投資で迷ったら読む相場格言400』(西野武彦、日本経済新聞出版社)

 格言をナメてはいけない。
古くさい、説教臭い言葉だと無視するのは、大変な損だ。

聞いたことのない、それていて「へー」と感心するような格言がたくさんある。
「相場は暴落によって若返る」とか。

負けている方は、こういう本をかみしめるように読まれることだ。

読了指数
今回:-2
合計:-46

2011年2月11日金曜日

出:賭博者様へ


賭けマージャンはいくらから捕まるのか?―賭博罪から見えてくる法の考え方と問題点
賭けマージャンはいくらから捕まるのか?―賭博罪から見えてくる法の考え方と問題点』(津田岳宏、遊タイム出版)

愉快痛快だ。
刑法で規定される賭博罪は悪法である、と断じている。
弁護士の立場から、様々な資料を引用し、論理的に証明していく。
賭博罪は憲法違反だ、と。

麻雀ファンが法律家になったためにこの本が書かれたのか、
それとも賭博罪撤廃のために麻雀ファンが法律家になったのか、
そこら辺の詳しいところはわからない。
ただ、著者はすべての麻雀ファンがおおっぴらに麻雀が打てるように、
という情熱にあふれていることは確かだ。

賭博罪の大きな問題点は、曖昧さだ。
公営ギャンブルは良し、パチンコも大丈夫、しかし高レート麻雀店はアウト。
低レートは大体おとがめなしだが、100%とは言い切れない。
詭弁を使わずして説明できない現象だ。

東京都の「漫画規制」条例が、やり過ぎだ、恣意的な取り締まりを可能にする、などと
多くの人に批判されているが、
賭博に関する現状はそれ以上におかしなことになっている。

漫画家団体は漫画規制に反対して立ち上がったが、
賭博者が賭博罪の矛盾点をおおっぴらに指摘する例は極めて少ない。
日本ではまだまだ、賭博について議論するのが
タブー視される空気が濃い。

本書でも引用されている『賭博 I, II, III』(増川宏一、法政大学出版局)は、
坂本タクマの住む地域の図書館では「社会病理」のコーナーに置かれている。
文化としての賭博の歴史、という内容であるにもかかわらず、だ。
このあたりからどうにかしていかなければなるまい。

今すぐ賭博罪を撤廃することはほぼ不可能であろうが、
徐々に規制をゆるめる方向には向かって欲しい。
少なくとも、雀荘の取り締まり基準くらいは
ただちにはっきりすべきだろう。

一点だけ、投資は金持ちのギャンブルである、というような記述があるが、
株やFXは今や学生や主婦などもやる庶民のギャンブルであるということは
申上げておく。


すべての賭博者に本書をお薦めする。
賭博を忌み嫌う人々にも読んで欲しい。
なお、本書にはギャグが満載されている。
読む際には、若干の心の余裕、体力の充実を要する。

読了指数
今回:+1
合計:-44

2011年2月2日水曜日

入:独特な人へ


てにをは辞典』(小内一・編、三省堂)

人に、てにをはあり。
独特のてにおをはを使う人というのはいるもので、スポーツの解説者など、時に画面のプレー以上に気になるてにをはをお使いになることがある。
そして自分こそがそのような独特のてにをはを使う人間なのではないかと思うことがある。
話し言葉や書き言葉で独特のてにをはを使ってしまったあとのお腹のあたりの気持ち悪さ。

独特を目指すのではなく、伝わりやすい日本語で書きたいという欲求を持つ方々にはこういう辞書は便利だろう。
ただし、てにをはの使い方に関する解説は一切書いていない。
見出し語と、それにくっつくてにをはと、それぞれのてにをはによってくっつけられる別の語が羅列されている。
例は有名作家の著作などからとられている。
それらの作家のてにをはが独特である可能性は残っている。

書いてすでに印刷されたものの中で使った言い回しで、若干の違和感が残っていたものをこの辞書で引いてみたが、案の定載っていなかった。
ああ、オレは独特か。
いや、独特の何が悪いのか。
むしろこの辞書に載っていない表現を探っていくくらいでないと。

「表現を探る」は・・・・載ってない。
え?ダメなの?

読了指数
今回:-1
合計:-45