2011年3月25日金曜日

出:被災中の読書


幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
幼年期の終わり』(アーサー・C・クラーク、池田真紀子・訳、光文社古典新訳文庫)

 人間のちっぽけさが描かれた本。

テレビもパソコンもつかないし、本でも読むか、と何気なく読み始める。
紙の本のありがたさ。電気がなけりゃ、電子書籍などクソの役にも立たん。
紙はいい。鼻もかめるしケツもふける。燃やして暖もとることができる。いよいよ行き詰まったら、食べることだってできるかも知れない。

名作の誉れ高い本作、もちろん面白いのだが、細部に気になる部分が。
何十年も前の作品だから仕方がないが、インターネットの登場がまったく予想されていない。
ネットのありがたさを痛感する中で読んでいただけに、若干入り込みにくさを感じたところではある。

古典的名作といえども所詮はフィクション。
厳しい現実の前ではややかすんで見えるのも致し方ないか。

読了指数
今回:+1
合計: -45