2012年5月16日水曜日

入:二日酔い


とっておきぬりかべ(ニコリ)

日本は何大国かと問われたら、もはやパズル大国としか答えようがない。

パズル雑誌の多さには圧倒される。
震災直後、雑誌の入荷が途絶えたとき、再開間もない書店のパズル雑誌コーナーからは、あらかた商品が消えていた。
堅実な需要があるという証拠だ。
娯楽施設がほとんど休みの中、退屈しのぎとしてパズルを解く人が相当数いたということだ。

オレの場合は、パズルは退屈しのぎではなくて、時々強く脳が欲するものだ。
欲するからには必要なんだろうと思ってとるようにしている。

ただ、これにはなかなかの毒があって、相当な時間をつぶしてしまう。
気がついたら脳と体がへろへろになるまで没頭してしまっていて、やることが溜まりに溜まっていたりして激しく後悔する。
翌朝寝坊して業務に支障を来す。
酒を飲み過ぎたあとのようだ。
飲みすぎたことなどないが。


本当は「へやわけ」が好きなのだが、不人気なのか書店に売っていない。
しょうがないから、似たような味わいの「ぬりかべ」にする。
これはこれでいい。
部分と全体を見ながら解き進める感覚がクセになる。

読了指数
今回:-1
合計:-64

2012年4月20日金曜日

入:重箱


ロイヤル英文法(綿貫陽、宮川幸久、須貝猛敏、高松尚弘・著、マーク・ピーターセン・英文校閲、旺文社)
ロイヤル英文法問題集(池上博・著、綿貫陽・監修、旺文社)

洋書を読むスピードを上げるため、英文法の忘れている部分を補強する。
そのために2冊加え、時間も費やす。
果たして投資に見合うリターンは得られるか。

何十年かぶりで文法書なるものを手に取ったが、相変わらず、重箱の隅を突きまくっている。
本自体も、重箱のような厚みだ。
重箱以上にそこら中隅だらけだ。

問題集をちょっとやってみたが、思った以上に忘れている。
SVOOだのSVOCだの、ほんとはどうでもいい。
そんなこといちいち意識してたら間に合わないし。
文法など不要だ、ということを認識するだけに終わっても、またよし。

読了指数
今回:-2
合計:-63

2012年4月8日日曜日

入:今度こそ攻略なるか


9割の腰痛は自分で治せる(坂戸孝志、中経の文庫)

ダイエット本は非常に多いが、腰痛本もまた多い。
腰は人間の最大の弱点であるから、それも当然か。

 ただし、ダイエットは要するにカロリーの出入りというわかりやすいあるのだが、
腰痛はそれよりは複雑だ。
オカルトの入り込む余地がある。

前に読んだ「マッケンジー法」とやらは、結局続かなかった。
これはどうだろうか。

読了指数
今回: -1
合計: -61

2012年3月31日土曜日

入:推薦図書


Bridgman's Complete Guide to Drawing from Life(George B. Bridgman,  Sterling Publishing)

今読んでいる本2冊の中で、Bridgmanが推薦されていたので購入。
分厚さの割には安い。
内容は、また美術解剖学。

骨格模型があるといいなあ。
ゴミ捨て場に捨ててないかなあ。

読了指数
今回:-1
合計:-60

2012年3月22日木曜日

入:輝かしい


銃・病原菌・鉄 (上)(ジャレド・ダイアモンド、倉骨彰・訳、草思社文庫)
銃・病原菌・鉄 (下)(ジャレド・ダイアモンド、倉骨彰・訳、草思社文庫)

書評やランキングに弱いことは否めない。
朝日新聞の「ゼロ年代の50冊」の第1位というのにつられて購入。
おまけにピューリッツァー賞とコスモス国際賞受賞だ。
あらがうことができるだろうか。

しかし、読むかどうかということになるとまた別問題になってくる。

読了指数
今回:-2
合計:-59


2012年1月16日月曜日

入:2n+1 (n = 2, 3, 4, ...)


9手詰将棋(高橋道雄、創元社)

5手、7手と来たから9手も出るのか、しかし9手は結構難しいのでもう出ないのか、と思っていたが、出た。
このシリーズは信頼しているので、出たら中身を見ずに買う。

さて、何手までいく。
5手、7手が売れたから9手が出たのだろう。
9手が売れれば11手も出るだろう。
できることなら25手くらいまでいって、国民の詰将棋力が著しく向上することを願う。

読了指数
今回:-1
合計:-57

2012年1月5日木曜日

入:体で覚える


触ってわかる美術解剖学(アンソニー・アペソス著、カール・スティーブンス画、榊原直樹・訳)

面白い本が出た。
自分の体を観察しながら解剖学の基礎を学ぶ。
切る必要はない。皮膚の上から触ればよい。

解剖学の本は、たとえ絵が多いものでも、
読んでいてすぐ眠くなってしまうのだが、
これならいけそうな気がする。

読了指数
今回:-1
合計:-56

2011年11月28日月曜日

入:脳の左側で描く


初めてのイラスト教室(A.ルーミス、北村孝一・訳、エルテ出版)

どうやらこのエルテ出版という会社、倒産したらしい。
先日図書館で借りて読んだ『脳の右側で描け』という本が大変いい内容だっただけに残念だ。
 全部とはいわないまでも何冊かでも引き取って、継続して販売する出版社は現れなかったのだろうか。
美術書なんて、売れてもたかが知れていそうだし、 このご時世、喜んで手を出すような物件ではないのは確かだが。
エルテ出版の本はいずれ手に入れづらくなるだろうから、すぐには読まないだろうけれども買っといた。
ほとんどの本はいずれ手に入れづらくなるのであり、それを理由に買うことが積ん読の大きな原因となっている。

出版不況の話はこのくらいにする。
『初めてのイラスト教室』というこの翻訳本のタイトルにせよ、『Successful Drawing』という原書のタイトルにせよ、なんだかちょっと違うんじゃないかという気がする。
中身は主に遠近法の話なのであって、イラストを昨日今日描き始めた人が買うと、積ん読になることはまず間違いない。
遠近法は理屈であって、数字もふんだんに出てくるから、楽しく絵を描きたいだけの人はなるべくなら避けて通りたいところだろう。
しかし理屈で片がつくのなら「感性を磨け」とかいう話よりもよっぽどわかりやすいのであって、大人の趣味としても十分成り立つのではないだろうか。
「趣味は?」「遠近法です」
かっこいいではないか。

読了指数
今回:-1
合計:-55

2011年11月17日木曜日

入:スパルタ


The Natural Way to Draw: A Working Plan for Art Study(Kimon Nicolaides, Houghton Mifflin)

大変に時間がかかると評判の美術指南書。
評判なだけでなく、実際に物理的に何時間描け、と細かくカリキュラムが組んである。
その通りにやれば、確実に進歩するであろう。

その教程は、1日3時間の練習を1年間続けろ、というもののようだ。
県の中でも結構強うほうの部活、くらいの練習量だ。
「そんなに?」とも思うし、「そんだけでいいの?」とも思う。

ほとんどの学問・スポーツ・技芸で、高いレベルに到達するために一番大事なのは、
どれだけの時間をそのために費やしたか、ということだ。
それは絵でも例外ではない。

ああ、偉そうなことを言ってしまった。
また、何年か後に、お会いしましょう。

読了指数
今回:-1
合計:-54

2011年11月2日水曜日

入:解体新書


An Atlas of Anatomy for Artists(Fritz Shcider, Dover Publications)
Drawing the Living Figure(Joseph Sheppard, Dover Publications)

美術解剖図の本。とても売れている、ベタな選択だ。

また、悪いクセが出た。
同じ分野の本を続けざまに買うという。
しかし、この歴史的円高の中、洋書を買わないなんてことができようか?
この2冊、合わせて1500円ほどで買えた。

このような、骨や筋肉の図に横文字の専門用語でコチャコチャ書いててあるのを見ると
杉田玄白にでもなった気持ちがする。
坂本タクマがこれらを読んだところで
微塵も世の中の役に立たないばかりか
本人の役にも立たないと思われるのだが。

読了指数
今回:-2
合計:-53