2011年5月22日日曜日

出:敗因


FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン (朝日新書)
FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン (朝日新書)』(広瀬隆、朝日新書)

 大体は『原子炉時限爆弾の中身を踏襲している。
福島第一の事故を受け、「ほれ見たことか」という内容が付け加えられている。

その中で、M9.0という発表は原発事故を「しょうがないもの」と見せるための
でっち上げだ、という憶測が書かれているが、
これはいただけない。
広瀬さん、やっちゃった。
これでわかった、こういうことを書くから信用されないのだと。

東電や政府がデータを隠すから信用できないというが、
反原発の側も似たようなことをやってるんじゃないのかという
疑いすら出かねない。

これまでの反対派も、これから反対派になる人も、
福島の事故を防ぎきれなかったことの「敗因」を分析していくことになるだろう。


ともあれ今願うのは、
自分や家族が福島第一原発から出た放射性物質を
ひとかけらも体内に取り込まないことだが、
すでに取り込んでしまっているのかも知れない。
原発周辺の方々のリスクはどれほどのものか。

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