2011年9月26日月曜日

入:定石はずれ


石田秀芳のやさしく考える定石(石田秀芳、NHK出版)

積ん読しないための定石は、

「1冊読み終わるまで買わない」

だったはずじゃないか。
この間買った碁の本をまだ読み終わっていないのに。
いかん。いかんぞ。

読了指数
今回:-1
合計:-50

2011年9月11日日曜日

入:もはや老後か


ヨセがやさしくなる淡路語録(淡路修三、NHK出版局)

 また碁の本を買ってしまった。
碁にハマるのは、もうちょっと歳を取ってからと思っていたのだが。

読了指数
今回:-1
合計:-49

2011年9月9日金曜日

出:碁のバッティングセンター


ひと目の手筋―やさしい問題を反復練習 (MYCOM囲碁文庫)
ひと目の手筋―やさしい問題を反復練習』(趙治勲、MYCOM囲碁文庫)

好きな囲碁棋士は誰かと訊かれたら、趙治勲と答えることにしている。
一度も訊かれたことはないが。

この本はすでに2周した。
かなり気持ちいい。

見過ごされがちだが、この手の問題を解く目的のひとつに
「気持ちよくなりたいから」というのがある。
この本には、ほどよい難易度で気持ちよくなれる問題が詰まっている。
問題は、気持ちいい瞬間だけが詰まっているのがいい。
野球の一番気持ちいところをやりに行く
バッティングセンターのようなものだ。

囲碁の場合、一番気持ちいいのは石を取ったときだ。
子供達の碁を見ているとよくわかる。
ポン抜いた瞬間、彼らの脳には、
買い持ちしている株が急上昇したときに我々の脳に出るのと
同じ物質が出ている。

死にそうな石が活きたときもなかなかの快感だ。
わざと攻められそうなところに打ち込んでいくのも
その快感を得るためなんじゃないか。
人によってはそっちの快感のほうが石を取る快感よりも大きい
のかも知れない。
趙治勲がまさにそのタイプだと思われる。

詰碁は死活という囲碁の根源的な喜びを扱うものだが、
手筋問題の場合、さらに
「自分の石が生還した結果として敵の石が死ぬ」という
二重の快感が含まれるものがある。

やり出すと止まらないのだった。

読了指数
今回:+1
合計:-48

2011年8月30日火曜日

入:解く快感


ひと目の手筋―やさしい問題を反復練習(趙治勲、MYCOM囲碁文庫)

オレは思うのだ。
碁を知らない人は、人生を少し損していると。
そしてまた思うのだ。
碁に取り憑かれた人も、人生を少し損していると。

読了指数
今回:-1
合計:-49

2011年8月20日土曜日

出:ひと目で殺す


ひと目の詰碁―やさしい問題を反復練習 (MYCOM囲碁文庫)
ひと目の詰碁―やさしい問題を反復練習(趙治勲、MYCOM囲碁文庫)


碁を思い出す。
「ひと目の」というだけあって簡単な問題集だが、
結構外す。
言われた通り何度か繰り返すうちに、読みの精度は上がってくるだろう。

やはり囲碁と相場は似ている。
損得を問題にするところがまさにそうだし、
囲碁ではズバリ「こんな相場」と言うことがある。
碁で石を取りたくなってしまう、 石を取られたくない、
という本能に従った行動をとって負けるのは、
相場で「損は切って利は伸ばせ」ができないのと同じ心理だろう。

碁を学ぶことによって相場が上達するかはわからないが、
何かのヒントはつかめるかも知れない。

読了指数
今回:+1
合計:-48

2011年8月13日土曜日

入:囲碁と相場


ひと目の詰碁(趙治勲、MYCOM囲碁文庫)

 何年か周期で、囲碁熱がやってくる。
子供にちょっと教えはじめたことで、またじわりと熱が来ている。

囲碁と相場には似たところがある。
相場のローソク足は、白と黒の感じが囲碁のようだ。
チャート読みにすんなり入っていけたのは、
碁でパターン認識力を多少養っていたからではないか。

空売ができないというある御仁は、
「買いの逆が売り」というチャート読みが
難しく感じるという話だ。
囲碁をやれば、そんな悩みは解消できると思う。

読了指数
今回:-1
合計:-49

2011年7月18日月曜日

出:勝負あり


原発のウソ (扶桑社新書)
原発のウソ』(小出裕章、扶桑社新書)

原発はウソだらけだ。
そのウソの数々を静かに暴いていく。
大変にわかりやすい文章で、すぐに読める。

この期に及んでも原発を守ろうとする人達に、
このわかりやすさ、説得力があるだろうか。
目の届く範囲で、そんな人は一人もいない。

この本は、原発推進派が脱原発陣営に突きつける問題に
だいたい全部答えている。

逆に脱原発派が問う疑問のすべてに
答えられる 推進派はいない。
例えば、溜まり続ける核のゴミ、死の灰をどうするのか。
福島第一原発をどうやって収束させるのか、という問題だって、
ちゃんと答えが出ていない。

すでにベストセラーの本書だが、
これ以上原発にだまされたくないすべての人に
一読をお勧めしたい。

しかしこういう本をみんなが読んでいる国に
なってしまったことにやるせなさが募る。

読了指数
今回:+1
合計:-48

2011年7月17日日曜日

出:きっちりした仕事


極厚蒼天航路 11 (モーニングKCDX)
極厚蒼天航路 11』(王 欣太、李 學仁、モーニングKCDX)


極厚蒼天航路 12 (モーニングKCDX)
極厚蒼天航路 12 (モーニングKCDX)』(王 欣太、李 學仁、モーニングKCDX)

やっと読み終わった。

この作品には、漫画においてキャラクターの登場場面が
いかに重要かということに気付かされた。
ここでは、ビジュアルのインパクトが重視されている。
時代を超えて読み継がれてきた三国志の持つ力に
負けないためのひとつの方法として
成功している。

このような戦う漫画の場合、
キャラクターの去り際も重要だ。
関羽がどうなるのか、ずっと気になっていたが、
最後の最後にとびっきりの意表が用意されていた。

キャラクターの登場と退場、
そして読者の意表を突くという
漫画の大事な仕事を、きっちりこなした作品だ。


ところで、この2冊を買ったときは、
「これにて-10。当分本は買わんぞ。」
と書いていた。
ふふ。ふふふふ。

読了指数
今回:+2
合計:-49

2011年7月13日水曜日

入:偉い人たち

原発のウソ(小出裕章、扶桑社新書)

河北新報は偉い。
震災の翌朝も、ちゃんと新聞が来た。
震災当日でさえ、あの揺れの直後にもかかわらず夕刊が配られた。
もちろん地震のことは載っていなかったが。

そんな偉い河北新報が、
坂本タクマとゆかりのある出版社から縮刷版を出したとなれば
これは買いの一手だ。


小出裕章も偉い。
原子力学界の中にいて、40年間も原発の危険性を訴えてきた。
「不屈の精神」とか言われる人のほとんどは、
この人の不屈に負ける。

読了指数
今回:-2
合計:-51

2011年7月6日水曜日

入:ゴージャス


大阪いてまえスロッター万枚くん77(サマンサ三吉、.白夜コミックス)

パチスロ実戦漫画といえばこれ、ご存じ万枚くんがたっぷり読めるお得な一冊。
巻頭カラーのISM48が豪華だ。
こんなにキャラクター出てきてたんだな、漫画ってこうやって描くんだな、と
ひたすら勉強になる。

読了指数
今回:-1
合計:-49