2013年12月12日木曜日

出:浪速のモーツアルト


とっておきの詰将棋 (1)(内藤國雄、創元社)

関西の重鎮、内藤國雄の詰将棋集。

内藤國雄といえば華麗なる棋歴とともに詰将棋創作でも有名であるが、
こうしてまとめて解いてみると やはりその味わい深さに感嘆する。

以前テレビで、内藤が詰将棋を作るところを見たことがある。
会場の客が適当に握った駒を使って、その場で作るという
「握り詰め」というやつだ。
その才にはたまげたものだ。

この本の中に、内藤13歳の作、というのが載っている。
ちょっと見たことのない面白い筋で、13歳にしてこんな発想ができるというのは
簡単に言えば天才だ。

早熟なところ、多作なところなど、内藤國雄こそ
「浪速のモーツアルト」と呼ぶにふさわしい。

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