2013年9月7日土曜日

出:11年越し


行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論
行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論』(ヨアヒム・ゴールドベルグ、リュディガー・フォン・ニーチュ・著、眞壁昭夫・監訳、行動ファイナンス研究会・訳、ダイヤモンド社)

この本の発行日が 2002年1月。
この本を買ったのが同年9月。
株取引をはじめたのが同年11月。
つまり、株をはじめる前に買った本だ。
株をはじめるにあって勉強するために買った。

読み始めるまでに11年もの歳月が
経過してしまった。

その事実の前に茫然とし、
内容を語るどころではない。

1点だけ言えば、本書は「価値関数」と呼ぶモデルでもって
投資家の心理を表現している本だ。
何度も何度もS字型のグラフが出てきて、
それを使って多くの投資家が「損は切って利は伸ばせ」ができない理由などを
説明している。

心理学の実験による裏付けがある理論であり、
納得できる。
損切遅れをやってしまう原因を、はじめて科学的に
理解できた気がする。

ただし、原因がわかったからといって、
必ずしも失敗を防げるわけではない。
論理的な理解だけではダメで、
心の奥園にしみこませるように理解しないと
現場で体が動くまでには至らないだろう。

そういうわけであるから、
実際に取引をはじめる前にこの本を読んだところで、
理解できないし、さして有効ではなかっただろう。
相場経験を積んだ今だからこそわかることが色々ある。


こういうことああるから、積ん読はやめられない。
これぞ積ん読erの醍醐味だ。

読了指数
今回:+1
合計: -66