『とっておきぬりかべ』
日本は何大国かと問われたら、もはやパズル大国としか答えようがない。
パズル雑誌の多さには圧倒される。
震災直後、雑誌の入荷が途絶えたとき、再開間もない書店のパズル雑誌コーナーからは、あらかた商品が消えていた。
堅実な需要があるという証拠だ。
娯楽施設がほとんど休みの中、退屈しのぎとしてパズルを解く人が相当数いたということだ。
オレの場合は、パズルは退屈しのぎではなくて、時々強く脳が欲するものだ。
欲するからには必要なんだろうと思ってとるようにしている。
ただ、これにはなかなかの毒があって、相当な時間をつぶしてしまう。
気がついたら脳と体がへろへろになるまで没頭してしまっていて、やることが溜まりに溜まっていたりして激しく後悔する。
翌朝寝坊して業務に支障を来す。
酒を飲み過ぎたあとのようだ。
飲みすぎたことなどないが。
本当は「へやわけ」が好きなのだが、不人気なのか書店に売っていない。
しょうがないから、似たような味わいの「ぬりかべ」にする。
これはこれでいい。
部分と全体を見ながら解き進める感覚がクセになる。
読了指数
今回:-1
合計:-64