『ストリート・キッズ』(ドン・ウィンズロウ=著、東江一紀=訳、創元推理文庫)
いやあ、すごい新人が出てきたもんだね。
30年以上前の話だが。
調べたところ、この作家は結構な大御所になっていて、
大量に本を出しているのだった。
1作目って大事だね。
読了指数
今回:+1
合計:-107
2025年1月10日金曜日
出:大型新人(34年前)
2024年12月20日金曜日
出:1冊目が異色作
『ガラスの独房』(パトリシア・ハイスミス=著、瓜生知寿子=訳、扶桑社)
主人公の状況といい職業といい、木村拓哉のドラマ『Believe─君にかける橋─』を思い起こさせたが、全然別物だった。
面白いんだけど、ちょっと思ったのとは違った。
多分だけど、あんまり売れなかったんじゃないの、これ?
帯には「巨匠の異色長編」と書いてある。
漫画や小説の世界で「異色作」というのは、「有名な作家のあんまり売れなかった作品」という意味だと思っている。
宣伝文句にはあんまり異色って書かないほうが。
いや、この作家を読むのはこれが初めてだから、もっと読んでみないと言葉通り異色なのかはわからないが。
読了指数
今回:+1
合計:-108
2024年7月17日水曜日
出:俺に積ませた本
『僕を殺した女』(北川歩実、新潮社)
この本はずっと、机の真ん前の本棚の、座る場所からちょうど真正面の位置、目の高さよりちょっと上の段にあった。
この本を買ってからこの方、背表紙のタイトルと作者名を目にしない日はなかった。
刺激的なタイトルを見ては、どんな内容だろう、はやく読みたいな、と思い続けてきたのだった。
そしてとうとう読むことができた。
衝撃を受けた。
1995年が舞台?
そんなに古いのか、この本は?それとも過去の話を書いているだけなのか?
そう思って奥付を見ると、1995年に発行された本だった。
この小説の主人公が味わったのと同じくらいの、いや、それ以上のタイムスリップ感である。
毎日見ていた本が、そんなに古かったんだから。
確かに、携帯電話なんかまったく出てこないし、「看護婦」とか言ってるし。
え、95年てそんなに古い?携帯が普及してなかったのは何となく覚えているが、「看護師」という言い方はまだ浸透してなかった?
95年ってそんなに昔か?
いや、もう29年前か。29年⁉
ようやくインターネットが普及し始めたころで、ネット通販はほぼなかった時だから、この本も当然本屋で買ったということになる。どの本屋かは全く覚えていないが。
あの頃はよく、本屋をはしごしてミステリー小説などを買い漁っていたのだ。
読めるスピードの何倍もの冊数を。
それらの本屋も、今ではほとんど残っていない。
何だろう、この喪失感は。
で、この本の内容だが、概ね上記のような雰囲気のことを主人公がグジグジと考え続ける話だ。
詳しいことは、何を書いてもネタバレになるので一切書けないのだが。
今さらネタバレしたところで、誰が困る?
読了指数
今回:+1
合計:ー109
2024年6月28日金曜日
2024年6月22日土曜日
出:京極夏彦には手を出すな
『狂骨の夢』(京極夏彦、講談社ノベルス)
このシリーズの新作が何十年ぶりだかで出たという話を聞いて
それなら前に読んだ続きを久しぶりに読んでみるかと。
これは3作目くらいで、奥付によれば1996年発行の第10刷。
28年くらい積んでいたのか。本当か。積ん読erにもほどがある。
内容だが、幻惑的な怪事件が次々と起こってクラクラする。
ああ、こんな感じだったと思い出す。
感じは思い出したが、癖の強いキャラクターたちは全く忘れており、
それぞれが全2作の、これも完全に忘れている事件についてそれぞれの立場で
いろいろ言及するものだからついていけない。
そんないろいろ言うからこんなに長くなるんだぞ。
ま、面白いんだが。
このシリーズ、目の前の本棚にあと2刷刺さっている。
探せばもっとあるかもしれない。
読み終わるのに100年はかかるな。
読了指数
今回:+1
合計:-111
2024年6月5日水曜日
2024年3月25日月曜日
2024年3月17日日曜日
出:古い小説
(山田風太郎、ちくま文庫)
変な小説である。
できたばっかりの警視庁の大活躍や悪戦苦闘を描いているのかと思って読み始めたが、
むしろ警視庁に対抗する勢力に肩入れして書かれているような感じで、
どの人物に感情移入していいのかよくわからない。
筋立ても結構いい加減で適当に書いている節がある。
随所に「なにそれ?」という展開がある。
しかし、昔読んだ山田風太郎の忍者物はもっと変だった。
忍者という設定をいいことに、何でもありのバトルを描いていた。
訳が分からないのだが、なんだかぐいぐい読まされて
あっという間に読み終わってしまったのだった。
それに比べるとこの作品は読むのに時間がかかった。
読み始めてから約2年ほどかっかた。
買った時から数えれば、27年目でようやく読み終わった。
明治という時代に特別な思い入れでもなければ、なかなか大変かもしれない。
昭和に書かれた明治時代の小説を平成に買って令和に読み終わる。
何と大河な。
実はこの山田風太郎明治小説全集、全巻持っている。
どういう動機で買ったのかは覚えていないが、
目の前の本棚のちょうど目の高さの位置の棚に刺さっていて、
20年以上もずっとこっちを見ている。
あと8タイトル、12冊もある。
どうしよう。
読了指数
今回:+2
合計:-115
2023年4月2日日曜日
出:0度読んだら絶対に覚えられない
『一度読んだら絶対に忘れないに本書の教科書』(山崎圭一、SBクリエイティブ)
一度読んだのでもう絶対に忘れない。
簡単に言えば、高校の日本史の教科書の構成を見直し、年号を省き、内容を所々図解したもの。
現在、これよりわかりやすい日本史の本はなかなかないと思うので、苦手な人が日本史を知る第一歩として最適。オレもそんなに得意じゃないので、ありがたかった。
とはいえ、受験生が本書を一読kしたのみで共通テスト本番に突撃するのはさすがに厳しいので、ほかにもいろいろやるがよい。
読了指数
今回:+1
合計:-117