2013年2月17日日曜日

出:ラーニング・イン・ザ・ゾーン


[オーディオブックCD] ゾーン~相場心理学入門
[オーディオブックCD] ゾーン~相場心理学入門』(マーク・ダグラス、世良敬明・訳、パンローリング)

聞き流すだけでトレード力の上がる、夢の教材だ。

スポーツでよく言われる「ゾーンに入った」状態。
これをトレーディングにおいて作り出そうというのが本書の目的だ。

ゾーンとはどういう状態か。
それまでのトレード結果などに影響されることなく、
仕掛けるべきときがきたら躊躇なく仕掛け、
手仕舞うべきときには躊躇なく手仕舞う、
そういう心理状態だ。
まるっきり自動的に、機械的に売買できる構えだ。

トレードの経験者ならわかると思うが、
そういう状態になるのは極めて難しい。
どうしても、楽しいとか悔しいとか怖いとかいった感情が
トレードに影響してしまうのが普通だろう。

では、どうしたらゾーンに入れるのか。
とりあえず本書を「聞く」のが手っ取り早い。
通勤途中や家事をしながらでもよい。
坂本の場合は、作画作業をしながら聞いた。
何かしながら「読める」のがオーディオブックの強みだ。

耳で聞くだけではよくわからない箇所もあるだろう。
それはそれでいい。
まずは通して聞いて大まかな概念をつかむ。
それから繰り返し聞き、心にしみこませる。
一種のお経のようなものと考えればよい。

内容的にも、複雑な精神世界に立ち入り、
心理学から哲学、さらには宗教的な色彩さえ帯びてくる。
それが、筆者の実体験も含めた具体例を通して語られるので、
単なるお題目や抽象論に終わることがない。

毎日聞いているうちに、ある日突然フレーズが口をついて出てくる。
気がついたら、相場でとるべき行動を、自然と、ためらいなくとれるようになっている。
──かどうかは、まだそこまで聞き込んでいないのでわからないが。

聞いていて何度も、オレのよく知るとあるヤラレトレーダーの顔が浮かんだ。
本書で触れられている典型的なヤラレパターンが、
ことごとく彼に当てはまる。
彼にこそ本書を薦めたい。

読了指数
今回: +1
合計: -65





2013年2月14日木曜日

出:マルチーズ


マルタの鷹〔改訳決定版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
マルタの鷹〔改訳決定版〕』(ダシール・ハメット、小鷹信光・訳、ハヤカワ・ミステリ文庫)

今さらではあるが、この名作だ。

マルタの鷹というタイトルくらいは知っていたが、読んだことはなかった。
映画も見た記憶がない。

しかし、読んでいてしきりに、見たことあるような気になった。
要するに、今まで読んできた、見てきたあれやこれが、
みんなこの作品から出発しているのだろう。
もっと早くに読んでおくべきだった。

とはいえ、この「改訳決定版」は去年出たものだ。
訳がだいぶ変わっているらしい。
訳者が熱心に勉強した、という話があとがきにある。
その話はテレビでも紹介された。

様々な研究がなされているようであり、
逸話込みで楽しむ作品だ。

読了指数
今回: +1
合計: -66

2013年2月9日土曜日

入:推しパ


ペンシルパズル本154 へやわけ5(ニコリ)

坂本タクマの推すパズル、へやわけの単行本が出ていたので
15秒ほど迷ってから買う。

やはり大変に面白いのだが、
ちょっと困る。

幼い子供と酒飲みの妻を抱えて、
死ぬほど働かなくてはならないのにパズルとは!!
これ考えた人にはちょっとツラを貸してほしい。

読了指数
今回:  -1
合計: -67


2013年2月1日金曜日

出:読まずに書けるか


理科系の作文技術 (中公新書 (624))
理科系の作文技術』(木下是雄・著、中公新書)

ようやく読んだ。
今までこれを読まずに文章を書いてきた恐ろしさ。

文章で人に何かを説明しようとするすべての人が1度は読むべき書だ。

この本の説く書き方のうちのいくつかは、自分でもいつしか自然とルール化していた。
例えば「大事なことは前に出す」ということ。
これは、かなり意識してやっていないとできないことだ。
日本語の性質上、要点や結論がどうしても後ろへ後ろへいってしまいがちになる。
そうすると、重要な点になかなかたどり着かず、読んでいてイライラする文章になってしまう。

こういう日本語の性質について、本書では図を使って説明している。
なるほど、わかりやすい。
今までなんとなく感じていたことが、はじめて明快にわかった。

著者は、理科系でありながら、ものの書き方や言語についてちゃんと学んだ人だ。
少なくとも本書が書かれた時点では、日本にあまりいない存在だったのだろう。
本書がベストセラーになるのもうなずける。


理科系でなくとも、人に読まれる文章を書くけれども仕事ではない人でも、
本書に触れて文章力を向上させてみてはいかがだろうか。
そうして、ネット上の商品レビューなどに見られる、
とっちらかってなにが言いたいのかわからない文章が
少しでも改善されることを願う。
文字によるコミュニケーションは、紙メディア中心だった時代よりも
むしろ増えているくらいなのだから。

まあ、ひとのことはいい。
まずは本書の基準にもとづいて自分の書いたものを見直すところからはじめる。
 
 読了指数
今回: +1
合計: -66
 

2013年1月20日日曜日

入:ゾーンディフェンス


ポーカー教室 (ポーカー侍・著、パンローリング)
トーナメントポーカー入門(SHIMADA, Shinya・著、パンローリング)
[オーディオブックCD] ゾーン~相場心理学入門)(マーク・ダグラス:著、世良敬明::訳、パンローリング)

毎度、贈本ありがとうございます。
こっち方面の蔵書がかなり充実してきたな。

3番目のはオーディオブックだ。
これを「本」に含めるかは意見が分かれようが、
形があって場所をとり、ISBN番号まで与えられているからには、
当ブログで積ん読管理すべき物件である。


一時 かすかに盛り返してきた読了指数だが、
また下降気味に。
そろそろ危険水域だ。

読了指数
今回: -3
合計: -67

2013年1月7日月曜日

入:すごい・たのしく・やさしい


すごいHaskellたのしく学ぼう!(Miran Lipovaca:著、田中英行・村主崇行:訳、オーム社)
やさしい人物画(A;ルーミス:著、北村孝一:訳、マール社)

やさしくたのしい、春のようなタイトルを持つ2冊。
その実態は、 難しいと評判のプログラミング言語、Haskellの入門書と、
厳しいと評判のルーミス先生の、人物画講座だ。

しかし両方ともかなりわかりやすいという評判であり、
看板に偽りはないものと信じる。

新年特有の学習意欲の高まりから購入。

読了指数
今回: -2
合計: -64

2012年12月21日金曜日

出:優れたゲームの条件


バックギャモン入門
バックギャモン入門(中村慶行、小野大地・著、望月正行・監修、パンローリング)

こんなに面白い世界があったとは。
どうして、今まで誰も教えてくれなかったんだ。

オレが思う面白いゲームの条件は、
「ルールが単純で、奥が深い」
ことだ。

バックギャモンは見事にこれに当てはまる。
ルールの単純さと奥深さのギャップが、これほど大きなゲームはそうそうないだろう。
サイコロの目に従って駒を動かすだけなのだからやれることはそんなにないかとおもいきや、
序盤から終盤まで、実に様々な手筋がある。
この本を読みながら、 何度も「そうなのか!!」とうなったものだ。

優れたゲーム、長いことハマるゲームには、かならずこういう
「直感と正解手が違う」
ところがある。
それで今までオレはいろんなものにハマリ、
そのたびに本が積み上げられてきたのだ。
今回もまた、そうなる予感がする。
幸か不幸か、このジャンルの書籍はかなり少ないのだが。

本書を読む前は、コンピューターソフトと対戦しても
コテンパンにヤラレた。
コンピューターの強さを最低ランクに設定しても、だ。

本書を読んでからは、中級レベルでいい勝負ができるようになった。
しかし、さらに強くするとやはりコテンパンだ。
あっという間に追い詰められて身動き取れなくなってしまう。
悔しいのなんのって。

この、
「負けるとめちゃめちゃ悔しい」
 というのもゲームにとって大事な要素だ。
「もう一回、もう一回」と言っている間に夜が明ける。
積んでる本を読む時間を削って、 取り組んでいくことになるだろうな。

読了指数
今回: +1
合計: -62


2012年12月13日木曜日

入:西洋すごろく


バックギャモン入門(中村慶行、小野大地・著、望月正行・監修、パンローリング)

なんちゅうことをしてくれるんだ、パンローリングは。
ポーカーの次はバックギャモンか。

これがまた、めちゃめちゃ熱中度の高いゲームなのだ。
古来日本では、すごろくという名で、賭博として楽しまれていた。
大河ドラマ『平清盛』でもプレーするところがしょっちゅう出てくるという話だ(観てないが)。
何しろ あまりに人々が熱中するもんで、お上がたびたび禁止令を出したほどだ。

そのような知識はあったものの、実のところオレはルールもよく知らなかった。
この本を送ってもらったことだし、ちょっと試してみようと、ルールを覚え、
GNU Backgammonというソフトをダウンロードしてやってみたところ、
はっと気がついたときには明け方ですよ。

ちょっとどうしてくれるんですか。
ポーカーに続いて、またハマらなきゃならないじゃないですか。

読了指数
今回: -1
合計: -63

2012年11月30日金曜日

入:積むのは必至


3手必至問題集(高橋道雄、創元社)

高橋道雄の将棋パワーアップシリーズの一冊。
9手詰将棋』が出た時点では、次は11手詰将棋かと予想したが、
3手必至とは。

詰将棋は娯楽になり得るが、
必至問題はキツいトレーニングというのがオレの印象だ。

9手詰将棋にもまだてこずっており、
本書を積むのはまさに必至。

読了指数
今回: -1
合計: -62

2012年11月21日水曜日

出:すべての賭ける人へ


賭けの考え方 (カジノブックシリーズ)
賭けの考え方 』(イアン・テイラー、マシュー・ヒルガー 著、フジタカシ 訳、パンローリング)

こういう本が読みたかった。
こういう本が書きたかった。

ポーカーについて書かれてはいるが、
あらゆる種目で役に立つ。
パチンコ・パチスロや麻雀、そして株やFXなどのトレードにも。

投資苑にいうところの3つのM、
すなわちMind(心理)、Method(戦略)、Money(資金管理)のうち、
Mindがメインテーマであり、Moneyについても1章がさかれている。
 短く言えば、
「常にベストの精神状態でプレーしなければならない。
そのためには資金管理が最重要である」
ということだ。

何らかの賭けに参加するすべての人にとって、
この本の言葉は納得でき、
思い当たる節があり、
そして耳の痛いものであるだろう。

坂本タクマくらいのキャリアになると
正直、耳にタコができているような話も多い。
しかしそれでも本書は有用であり重要だ。
なぜならそういう話が
「わかっちゃいるけどやめられない」類のことだからだ。
こういうことは何度も何度も己に擦り込まなければならない。
それでも一生かかってもなかなか完璧にはならないだろう。
ただ少しでも高みに近づけるようにと日々努力し続けるのみだ。

本書を本棚のすぐ取り出せる場所に刺しておき、
折に触れ読み返すことにする。
少なくとも1年に1度、各章のまとめのところだけでも読む。
トレードで大きくヤラレた日に、本棚の本書の背にチラリと目をやるだけでも、
心持ちがだいぶ変わってこよう。


──と、このように、
本書の素晴らしさをアピールすること自体が、
賭けの考え方に反するのかも知れない。
ライバルを教育するようなことは
長期的には損なのだろう。
どんなに素晴らしい投資本に対しても
クソミソのレビューを書く人はいるものだが、
彼らに比べれば坂本はまだまだ甘いと言わざるを得ない。

読了指数
今回: +1
合計: -61