2012年10月29日月曜日

入:教科書だらけ


シナリオの基礎技術(新井一、ダヴィッド社)

勉強勉強。
最近勉強のし過ぎだろうか。
いやいや、こんなもんではまだまだ。

読了指数
今回:-1
合計:-61

2012年10月26日金曜日

出:読み込みの精度


死神の精度 (文春文庫)
死神の精度 』(伊坂幸太郎、文春文庫)

半分読んだところでほっておいた。
奥付から推測すると、4年くらいはほっておいたようだ。

その間にいろいろなことがあった。
震災もあった。
そのときにこの本もどこかに行った。
最近また出てきたので、残りを読んだ。

伊坂幸太郎はこの本が初めてだが、
4年間の中断の間に朝日新聞ではじまった『ガソリン生活』は読んでいる。
新聞小説は他にも、
朝日の筒井康隆と河北新報の宮部みゆきを読んでいる。
昔は連載小説を読むのが苦手だったが、
この数年で習慣づいた。
ここの更新は緩慢であるが、
そこそこものは読んでいるのだ。
電子書籍もあるし。

何の話だったか。
死神の精度、か。
この主人公の死神、『ガソリン生活』の車にちょっと似ている。
死神と車が似ているというのも変な感じだが、
それぞれ「死神から見た人間社会」と
「車から見た人間社会」を描いているという点で、
大ざっぱにくくれば同じ手法が用いられている。
どちらも、微妙にして絶妙なとんちんかんぶりが
ラブリーである。

この『死神の精度』は短編集だ。
短編集は読み通すのが難しい。
すぐに切りのいいところに来てしまうので、
そこでいったん置いといて、
別の本を読み始めたり違う遊びに熱中したり
地震が来たりしている間に
4、5年たっていることはザラにある。

何かいろいろ仕掛けがあって、
前のほうに出てきた人物が
あとのほうで意外な形で再登場する、というようなことが
あるらしいのだが、
何しろ4年の断絶があるためにその辺はよくわからなかった。

それはそれで別にいい。
悔しくはない。
むしろ勝った気がする。

読了指数
今回:+1
合計:-60

2012年10月21日日曜日

出:歴史科学の方法


文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
銃・病原菌・鉄 (上)』(ジャレド・ダイアモンド、草思社文庫)

文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
銃・病原菌・鉄 (下)』(ジャレド・ダイアモンド、草思社文庫)

大変興味深い。
「なぜシマウマは家畜にならなかったのか」という一章だけをとっても興味深い。
出版社によってはうっかりこれをタイトルにしかねないところだ。

むろんシマウマの話などはほんの一部、
本書は1万3000年にも及ぶ人類の軌跡の物語だ。

同じ地球上なのに、どうして地域によってこんなに格差が広がってしまったのか。
その問いに、得られる限りの証拠を引っ張り出して論理的に答えていく。
読み終わると、人種差別なんてものがいかにくだらないかということが
身にしみてわかるようになっている。

たまたま食料生産をはやめに始められる地理的条件が整っていたおかげで
人口密度の高い社会を作り得たから、
ヨーロッパ人は他の大陸にまで進出して先住民を追いやることができたのだ、
ということなんだけれども、
日本国内を見ても似たような現象はとっくに起きている。

人口密度の異常に高い東京圏が突出して繁栄し、
他にいくつかまあまあ栄えている都市があるだけで、
あとは全部疲弊し、衰亡に向かっている。
人口密度に支えられた東京資本が地方に進出し、
地元資本を滅ぼしていく。
いい悪いではなく、これもまた社会科学的に見れば
起こるべくして起こっていることではある。

歴史を科学的に検証するというのが本書のミソだ。
科学といっても実験するわけにはいかないから
いろんな証拠を観察して積み上げていくしかない。
例えば地震学なんかでもほぼそういう研究の仕方なんだろうけれども、
なんといっても相場研究がそれだ。

研究によってある傾向があるのは見つけられるけれども、
100%当たる法則を導くのは無理だ。
多くの科学分野がそうなんだと知ると、ちょっとほっとする。
そして、この著者のような知性が本気で相場を研究したらどうなるんだろうと
詮無いことを考える。

読了指数
今回:+2
合計:-61

2012年10月19日金曜日

入:図鑑かよ


Creative Illustration(Andrew Loomis, Titan Books)

デカい本だ。
図鑑かと思った。

こんな立派なカラーページもある本が、3000円未満で買えた。
個人的には円高はいつまででも続いて欲しい。

古い本ではあるが再版らしく、予約して買ったのだが、そうするとお楽しみの
「発売日までの間で最も安い値段」で買えるという特典がつく。
これがある限り洋書買いはやめられない。

カバーには、「値段の何倍もの価値がある」とか書いてある。
投資本かよ。
鵜呑みにしちゃうぞ。
稼いじゃうぞ。

読了指数
今回:-1
合計:-63